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機内液体・ジェル類100ml規定、韓国・日本・台湾の空港比較

仁川・成田・桃園の国際線保安検査場では、いずれも「個別容器100ml以下+1L透明ジッパーバッグ1人1枚」という共通の枠組みが採用されている。ただし、ジッパーバッグの正確な規格数値、100mlの判定方法(表示容量であり残量ではない)、免税品の取り扱い方法は空港ごとに微妙に異なり、この違いが乗り継ぎ区間で没収につながることがある。

共通の基本原則:100ml・1L・1人1枚

3空港とも国際線出国時の保安検査で同じ3原則を適用している。

  • 液体・ジェル・スプレー類は個別容器の容量が100ml以下でなければならない。容器に50mlしか残っていなくても、容器自体の表示容量が150mlであれば持ち込み不可となる。判断基準は容器の表示容量であり、残量は関係ない。
  • これらの容器は、1L以下の透明で再封可能なジッパーバッグ1枚にすべて収め、密閉した状態で提示しなければならない。
  • ジッパーバッグは乗客1人につき1枚のみ許可される。

仁川空港ではこの規定に反して袋が完全に密閉されていない場合も持ち込み不可としており、桃園空港でも容器自体のサイズが100mlを超える場合は中身が少なくても預け荷物に回すか、検査場前に廃棄するよう明記している。

空港別の詳細数値比較

区分韓国(仁川)日本(成田)台湾(桃園)
容器の上限100ml以下(容器表示容量)100ml以下(容器表示容量)100ml以下(容器容量、総量1L以内)
ジッパーバッグの規格1L、20.5cm×20.5cmまたは15cm×25cmの透明ジッパーバッグ1L以下、一辺20cm×20cm程度または縦横合計40cm以内の透明再封可能な袋1L(1000cc)以下、約20cm×20cmの透明ジッパーバッグ
1人あたりの枚数1枚1枚1枚
国内線への適用適用されない(金浦-済州など国内線は液体類の規制が緩和される。ただし危険物・引火性スプレーは制限あり)適用されない(JAL国内線規定。塗料・接着剤・漂白剤等の危険物は別途禁止)今回の調査では国内線の別規定は確認できなかった

3空港とも、ジッパーバッグを用意できなかった場合はターミナル内のコンビニなどで購入できる。仁川空港は第1・第2ターミナルの3階にあるコンビニで販売していると案内している。

例外品目:医薬品と乳幼児食

3空港とも医薬品と乳幼児食には別途例外を設けている。ただし必要書類のレベルは空港ごとに異なる。

  • 仁川空港:液体医薬品が100mlを超える場合は、韓国語・英語の医師所見書または処方箋を携帯しなければならない。満6歳以下の乳幼児を同伴している場合、機内で必要な量の離乳食・粉ミルク・水・ジュースは100mlを超えても例外として認められ、保安検査時に別途提示すればよい。
  • 成田空港:医薬品と乳幼児用ミルク・離乳食、特別制限食は100ml規定の対象外となる。ただし医薬品については機内で必要であることの根拠(処方箋など)を検査担当者が求める場合があり、離乳食は子供を同伴している場合に機内で必要な量のみ認められ、他の手荷物とは分けて検査担当者に提示しなければならない。
  • 桃園空港:100ml規定を超える医薬品・医療用液体・ジェル・スプレー類は、保安検査通過時に検査担当者へ事前に申告しなければならないという原則のみが明記されており、書類要件までは確認できなかった。国境を越える処方薬については、出発国・到着国それぞれの規定を事前に確認し、二言語併記の処方箋を用意しておくのが安全である。

免税品のSTEB封印袋と乗り継ぎ時の注意点

3空港とも、免税店で購入した液体は、開封の有無が判別できるSTEB(Security Tamper Evident Bag)にレシートとともに密封された状態であれば、100ml規定にかかわらず持ち込みが認められる。問題は、この原則が目的地空港まで未開封の状態を維持している場合にのみ有効だという点である。

  • 仁川空港:免税品専用の封印袋に入れられ、最終目的地行きの航空機に搭乗するまで未開封の状態を維持している場合に限り、容量にかかわらず持ち込みが認められる。海外の空港で乗り継ぐ場合は、その国の保安規定が異なるため放棄・没収の手続きを取らなければならないことがあり、事前に航空会社や旅行会社に乗り継ぎ国の規定を確認するよう案内している。
  • 成田空港:2015年10月27日からSTEBsを導入し、成田空港を出発して海外の空港で乗り継ぐ乗客も免税店で酒類・化粧品などの液体を購入できるようになった。ただし、乗り継ぎ空港の保安検査を通過する前に袋を開封すると、その時点から当該液体は次の保安検査を通過できなくなり、国・地域によってはSTEBs自体が認められず、乗り継ぎ空港で自主的に廃棄しなければならない場合もあると案内している。
  • 桃園空港:第三国へ乗り継ぐ乗客が免税品を購入する際は、その後の乗り継ぎ便のスケジュールを店舗スタッフに伝え、梱包・レシート・密封の要件を事前に確認しておく必要がある。STEBは世界共通の通行証ではないため、乗り継ぎ先の規定がより厳格であったり、袋が開封されていたり、レシートが不完全だったりすると、次の保安検査を通過できないことがある。

実務的には、韓国で購入した酒類・化粧品を持って日本や台湾を経由して第三国へ向かう計画がある場合、購入時点で最終乗り継ぎ空港名を免税店スタッフに伝え、その空港がSTEBを認めているかどうかを確認することが唯一確実な方法である。

参考:仁川国際空港・液体類機内持ち込み規定

参考:仁川国際空港・機内持ち込み制限物品案内(FAQ)

参考:成田国際空港・国際線液体類持ち込み制限案内(韓国語)

参考:成田国際空港・STEBs導入案内(2015年10月)

参考:日本航空(JAL)・機内液体物持ち込み制限に関するお知らせ

参考:桃園国際空港・手荷物携帯規定(客運行李攜帶規定)

参考:桃園国際空港・乗り継ぎ保安検査(轉機安檢)案内

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