
ピーチ・ジェットスター・ジャパン・スカイマークの機内持ち込み手荷物規定を比較:重さ・サイズは何が違うか
日本国内線LCC3社(ピーチ・アビエーション、ジェットスター・ジャパン、スカイマーク)の機内持ち込み手荷物規定は、サイズの上限がほぼ同じです。一方、重さの上限と個数の数え方は異なります。ピーチとジェットスター・ジャパンは身の回り品と機内持ち込み手荷物を合わせて7kg以内と最も厳しく、スカイマークは10kgまで認められています。サイズについては、ピーチとスカイマークが3辺合計115cm(各辺55×40×25cm)という単一の規定を採用しているのに対し、ジェットスター・ジャパンは座席下用(40×30×20cm)と収納棚用(56×36×23cm)に分かれており、Q300型機では48×34×23cmとさらに小さくなります。2026年4月1日からは、定期航空協会による共通の新規定として、乗客本人が自力で頭上の収納棚に入れられるサイズ・重さの荷物のみ持ち込めるという条件も追加されました。
3社の規定を一覧で比較
| 項目 | ピーチ・アビエーション | ジェットスター・ジャパン(2026年8月時点の規定) | スカイマーク |
|---|---|---|---|
| 持ち込み個数 | 身の回り品1個+機内持ち込み手荷物1個(合計2個) | 座席下用1個+収納棚用1個(運賃タイプ・オプションにより最大2個) | 身の回り品1個+機内持ち込み手荷物1個(合計2個) |
| 重量合計 | 7kg以内 | 7kg以内(Starter・Starter Plus・Starter Max適用、荷物2個の合計) | 10kg以内 |
| 機内持ち込み手荷物のサイズ | 3辺合計115cm以内(各辺55×40×25cm以内、車輪・持ち手を含む) | 座席下用40×30×20cm/収納棚用56×36×23cm(Q300型機は48×34×23cm) | 3辺合計115cm以内(各辺55×40×25cm以内) |
| 身の回り品 | 前の座席下に収まるサイズ(ハンドバッグ・カメラ・傘など) | 座席下用の項目に統合され、別枠の規定なし | 前の座席下に収まるサイズ(ハンドバッグ・ショルダーバッグなど) |
実務上いちばん大きな違いは重さの数え方とサイズの数え方です。ピーチとスカイマークは「3辺合計115cm」という単一の枠に、重量だけが異なる形で乗っています。ジェットスター・ジャパンは荷物を置く場所(座席下か収納棚か)によって許容サイズそのものが変わります。
ピーチ・アビエーション:7kg上限と115cmサイズ規定
ピーチ・アビエーションでは、身の回り品1個と機内持ち込み手荷物1個、合計2個まで持ち込めます。
- 身の回り品:ハンドバッグ・カメラ・傘など、前の座席下に収まるサイズ
- 機内持ち込み手荷物:3辺(縦+横+高さ)の合計が115cm以内で、各辺が55×40×25cmを超えないこと。このサイズには車輪や持ち手も含まれる
- 重量:身の回り品と機内持ち込み手荷物を合わせて7kg以内
規定を超えると受託手荷物扱いとなり、その場で料金が発生します。キャリーケースの場合は、持ち手を伸ばさない状態で測ったサイズで確認する必要があります。
ジェットスター・ジャパン:座席下用と収納棚用を分ける方式
ジェットスター・ジャパン(2026年8月現在施行中の規定)は、荷物を置く場所ごとに許容サイズを別々に定めています。
- 前の座席下に収まる手荷物1個:40×30×20cm以内
- 頭上の収納棚に入れる手荷物:56×36×23cm以内
- Q300型機の運航便は貨物室が小さいため、56×36×23cmの規格も48×34×23cmとさらに制限される
- Starter・Starter Plus・Starter Maxの運賃タイプでは荷物2個まで持ち込み可能で、2個合わせて7kg以内
2027年2月2日からは規定が全面的に改定されます。エコノミー予約には基本的に座席下用1個(40×30×20cm)のみが含まれ、優先機内持ち込みオプションやこれを含む運賃を選択した場合に限り収納棚用1個(56×36×23cm)が追加され、合計2個になります。ビジネス予約は最初から2個が標準で含まれます。この改定版では重量の上限は個別に明記されず、サイズ規定に置き換えられます。2027年2月以降出発の便を予約する場合は、現行の7kg規定ではなくこの新規定を確認する必要があります。
スカイマーク:10kgまで認める最も余裕のある条件
スカイマークでは、身の回り品1個(ハンドバッグ・ショルダーバッグなど)と機内持ち込み手荷物1個、合計2個まで持ち込めます。
- 機内持ち込み手荷物のサイズ:3辺合計115cm以内、各辺55×40×25cm以内(ピーチと同じ規格)
- 重量:身の回り品と機内持ち込み手荷物を合わせて10kg以内で、ピーチ・ジェットスター・ジャパンより3kgの余裕がある
ただし、規定サイズを超えていなくても座席下や収納棚のスペースに収まらないと判断された場合は持ち込みを断られることがあるとの但し書きがあり、重さよりも実際のサイズのほうが引っかかりやすいポイントです。
2026年4月から新設された共通規定:「自力で収納棚に入れられる荷物のみ」
定期航空協会は2026年3月25日、国内定期航空会社共通の機内持ち込み手荷物に関する新規定を発表し、国土交通省航空局からの定時性改善要請を受けて2026年4月1日から適用されました。
- 身の回り品は前の座席下に収まるサイズに制限するという条項を新設
- 乗客本人が自力で頭上の収納棚に収納できるサイズ・重さの荷物のみ持ち込めるとする条項を新設
- 国内線・国際線の両方が対象
この条項は、各航空会社の既存の数値規定(115cm・7~10kgなど)に上乗せされる形の「行為要件」です。サイズ・重量が規定内であっても、本人が一人で持ち上げて収納棚に入れられなければ持ち込みを断られる可能性があるため、重いキャリーケースを機内に持ち込みたい場合は、自分一人で持ち上げられるかどうかを事前に確認しておく必要があります。
実践チェックリスト
- キャリーケースは車輪・持ち手を含んだ状態で3辺を実測し、各航空会社の上限(115cm、または座席下用・収納棚用の個別サイズ)と照合する
- 機内に持ち込む荷物一式を体重計で計量し、身の回り品+機内持ち込み手荷物の合計がピーチ・ジェットスター・ジャパンは7kg以内、スカイマークは10kg以内に収まっているか確認する
- ジェットスター・ジャパン利用時は、予約した運賃タイプが収納棚用の荷物を含んでいるか、出発日が2027年2月2日以降であれば新規定が適用されるかを確認する
- キャリーケースを自分の力で持ち上げて収納棚に上げられるか事前に点検する(2026年4月新設の条項)
- 規定を超える可能性がある場合は、出発前にオンラインで受託手荷物をあらかじめ購入し、空港での現地料金を避ける
参考: 機内持ち込み手荷物について | Peach Aviation
参考: 【定期航空協会からのお知らせ】機内持ち込み手荷物に関するお願い | Peach Aviation
参考: ジェットスター航空(JQ)の機内持込手荷物について(2027年2月2日改定) | ジェットスター