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機内モバイルバッテリー持ち込み規定、2026年航空会社別最新まとめ

2026年4月24日から、大韓航空・アシアナ航空・チンエア・エアプサン・エアソウル・チェジュ航空・エアプレミア、そしてJAL・ANA・Peach Aviationをはじめとする日本定期航空協会加盟の19社全社で、モバイルバッテリーは160Wh以下、1人あたり最大2個までに限定して機内持ち込みが許可される。受託手荷物への収納は引き続き全面禁止であり、機内でモバイルバッテリーを充電すること、モバイルバッテリーで他の電子機器を充電することも新たに禁止された。これに先立ち、大韓航空をはじめとする韓進グループ5社は2026年1月26日から、モバイルバッテリーの機内使用・充電そのものをすでに禁止していた。根拠となるのは、国際民間航空機関(ICAO)が2026年3月27日に承認・即時適用した国際標準の緊急改定であり、日本の国土交通省が4月14日にこれを反映した告示改正を発表した。

なぜ急に変わったのか:ICAOの緊急改定と国土交通省の告示

国土交通省が2026年4月14日に発表した報道資料によると、世界的に機内でのリチウムイオン電池の発煙・発火事例が増加したことを受け、ICAOがモバイルバッテリーの国際標準緊急改定案を理事会で審議し、2026年3月27日(現地時間)に承認、即時適用した。日本はこれを反映して航空法施行規則第194条関連の告示を改正し、定期航空協会加盟の19社(JAL・ANA・Peach Aviation・スカイマーク・スプリング・ジャパン・ジェットスター・ジャパン・ジップエア・AIRDOなど)が2026年4月24日(金)から共同で実施すると発表した。

新たに追加された規定は次の3点である。

  • 機内持ち込み可能なモバイルバッテリーは160Wh以下に限り1人あたり2個まで
  • 機内でモバイルバッテリー自体を充電する行為の禁止
  • 機内でモバイルバッテリーを使って他の電子機器を充電する行為の禁止

国土交通省の資料は、このうち受託手荷物への収納禁止、160Wh超過分の持ち込み禁止、個数制限(新規分)の3項目については、違反した場合は航空法に基づき処罰される可能性があると明記している。

韓国発の航空会社:大韓航空・チェジュ航空・エアプレミアなど

韓進グループ5社(大韓航空・アシアナ航空・チンエア・エアプサン・エアソウル)は公式アカウントを通じて、2026年1月26日から全路線でモバイルバッテリーの機内充電・使用を全面禁止し、単純な携帯のみを許可すると発表した。その後、4月20日付で持ち込み個数の規定も強化された。エアプレミアが発表した変更内容は以下の通りである。

  • 160Wh以下のモバイルバッテリーは1人あたり最大2個まで持ち込み可能
  • ショート防止措置(絶縁テープの貼付、または個別ポーチ・ジップ袋への梱包)が施されている場合に限り持ち込み可能
  • モバイルバッテリーは機内の棚(オーバーヘッドビン)への収納を禁止し、必ず身につけるか座席前ポケットに保管する
  • モバイルバッテリーの機内充電・使用は禁止

チェジュ航空も2026年4月20日付で同様の持ち込み規定変更を発表した。各航空会社ホームページの告知ページは下記の出典に記載する。

日本発着の航空会社:JAL・ANA・Peach Aviation

JALの公式告知(2026年4月24日施行)は、「預け入れ手荷物にモバイルバッテリーを入れることは禁止されている」という既存の規定を再確認したうえで、新規則として「機内に持ち込めるモバイルバッテリーは1人あたり2個まで(160Wh以下に限る)」「機内でのモバイルバッテリーの充電禁止」「機内でモバイルバッテリーを使った他の電子機器の充電禁止」を明記した。ANAの公式告知も同じ施行日に同じ3項目を掲げている。

日本の格安航空会社Peach Aviationは英語の告知で次のように述べている。

  • Carry-on allowance: a maximum of two power banks with a capacity of 160Wh or less are permitted as carry-on items
  • Charging smartphones or other electronic devices using a power bank during the flight is prohibited
  • Charging a power bank from the aircraft's seat USB ports or power outlets is prohibited

国土交通省の資料に掲載された定期航空協会加盟社のロゴには、JAL・ANA系列のほか、Peach・ジップエア・ジェットスター・ジャパン・スカイマーク・スプリング・ジャパン・AIRDO・ソラシドエア・エアージャパン・フジドリームエアラインズ・IBEXなどが含まれ、事実上日本の国内線・国際線のほとんどの航空会社が同日・同一規定に統一された形となる。

新旧規定の比較:個数、Whの上限は

2025年3月からはすでに、100Wh以下は5個まで、100~160Whは2個まで、160Wh超過は持ち込み禁止、棚への収納禁止という規定が適用されていた。2026年4月施行の規定はここから容量区分にかかわらず個数上限を合計2個にさらに引き下げた点が最大の変化である。

区分2025年3月の規定2026年4月24日の規定
100Wh以下個数制限なし他区分と合算して最大2個
100Wh超~160Wh以下最大2個他区分と合算して最大2個
160Wh超持ち込み禁止持ち込み禁止(維持)
受託手荷物収納禁止収納禁止(維持)
機内充電・使用モバイルバッテリーでの機器充電は可能、モバイルバッテリー自体の充電のみ禁止モバイルバッテリー自体の充電、モバイルバッテリーでの機器充電のいずれも禁止

つまり以前は、100Wh以下の製品を複数(最大5個)に分けて持ち歩くことができた。2026年4月24日からは、100Wh以下の製品であっても他のモバイルバッテリーと合わせて2個を超えると持ち込みが拒否される。

荷造りの際のチェックリスト

国土交通省の資料が示す手順をまとめると次の通りである。

  1. モバイルバッテリー裏面または表示ラベルで定格容量(mAh)と定格電圧(V)を確認する。Wh(ワット時)への換算式はWh = mAh × V ÷ 1,000である。例えば27,000mAh、3.7Vの製品は99.9Whとなり、100Wh以下の区分に該当する。
  2. 160Whを超える大容量モバイルバッテリーは、受託・機内のいずれにも持ち込みができない。そもそも持って行かないのが安全である。
  3. 同じ旅行に持って行くモバイルバッテリーは合計2個までに限定して用意する。3個目からはゲートや保安検査場で持ち込みを拒否される可能性がある。
  4. 端子部分に絶縁テープを巻く、または各モバイルバッテリーを個別のポーチ・ジップ袋に1つずつ分けて入れ、ショートを防止する。複数を1つの袋にまとめて入れたり、金属製の持ち物と一緒に置いたりしてはならない。
  5. 機内では座席上の棚ではなく、身につけるか座席前ポケットに保管する。
  6. 機内搭乗中は、モバイルバッテリーを充電器や機内USBポートに差し込んで充電してはならない。モバイルバッテリーでスマートフォンやノートパソコンなどを充電してもならない。電子機器の充電には座席備え付けの電源を利用する。

受託手荷物への収納、160Wh超の持ち込み、個数超過の持ち込みの3項目は、日本では航空法上の処罰対象となり得ると国土交通省が明記しており、単なる案内にとどまらず法的な制限として扱う必要がある。

今後さらに厳格化される可能性

JALの告知は「国際航空運送協会(IATA)の規定変更に伴い、2027年1月以降100Whに制限される可能性がある」としている。つまり現在の160Wh・2個という規定は最終形ではなく、今後100Wh・個数のさらなる縮小によってより狭められる余地があるということだ。アメリカン航空・ユナイテッド航空・サウスウエスト航空など米国の主要航空会社は、すでに2026年上半期からモバイルバッテリーをオーバーヘッドビンに入れることを禁止し、100Wh以下1~2個に制限する独自規定を適用しており、韓国・日本の規定(160Wh・2個)よりも厳格である。米国経由・乗り継ぎを含む日程の場合は、当該区間の航空会社の別規定を改めて確認する必要がある。

規定は航空会社ごとに施行日が異なり、現在も改定が続いているため、出発前には利用する航空会社ホームページの最新告知を直接確認するのが最も確実である。

参考: 国土交通省報道資料「モバイルバッテリーの機内持込みの新たなルールについて」(2026.4.14)

参考: JAL告知「モバイルバッテリーの機内持ち込み個数および充電に関するルール変更についてのお願い(2026年4月24日以降)」

参考: ANA告知「モバイルバッテリーの取り扱い変更について(2026年4月24日搭乗分より)」

参考: Peach Aviation告知「Additional Rules for Power Banks on Board Effective April 24, 2026」

参考: エアプレミア告知「モバイルバッテリー機内持ち込み規定案内(2026年4月20日付一部変更)」

参考: チェジュ航空告知「モバイルバッテリー機内持ち込み規定変更案内(2026年4月20日付)」

参考: 大韓航空告知「モバイルバッテリー機内持ち込み規定(2026年4月20日付)」

参考: 大韓航空告知「モバイルバッテリー機内使用および充電の禁止(2026年1月26日付)」

参考: 大韓航空公式X(旧Twitter)アカウント告知(2026.1.23)

参考: 京郷新聞「本日からモバイルバッテリーの機内棚保管は禁止···『160Wh以上』は持ち込み禁止」(2025.3.1)

機内モバイルバッテリー持ち込み規定、2026年航空会社別最新まとめ